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プラナカンの豊かな歴史に触れるシンガポールの旅 ー 本物の味や精緻なデザインを堪能

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プラナカンコミュニティは、シンガポールにおいて祖先から受け継いださまざまな伝統や素晴らしい文化を守りながら、この超近代的な都市国家を未来へと推進させる大きな勢力となってきました。

プラナカンは特定の民族を指す言葉ではありませんが、シンガポールに住むプラナカンのほとんどは中国からやってきた貿易商人の子孫です。「プラナカン」はマレー語で「ここで生まれた」という意味で、数百年前に東南アジアにやってきた貿易商人たちが現地の女性と結婚して定住した時代に生まれました。彼らの子孫たちが「プラナカン」。シンガポールでは「ババ・ニョニャ」とも呼ばれています。「ババ」は男性、「ニョニャ」は女性を意味する言葉です。

現代においてプラナカンコミュニティは、シンガポールの芸術や文化、そしてシンガポールの食体験に欠かせない素晴らしい料理に多大な影響を与えたことで知られています。また、華麗な装飾が施されたプラナカンの建築「ショップハウス」は、欧米の建物が物足りなく見えるほどの美しさです。

Peranakan couple

写真提供:プラナカン博物館

変化を恐れない人々

プラナカンの人々は、豊かな文化遺産の一部として、工芸品や習慣、古い伝統などを大切に守ると同時に、未来にも目を向ける人々です。シンガポールに移住してきたプラナカンの祖先たちは、勤勉に学び、この土地の生活習慣や流儀、文化、そして宗教までをも熱心に受け入れました。プラナカンは未来志向の勇敢なコミュニティであり、異文化への適応を大胆に行うことも珍しくないのです。

シンガポールのPeranakan Museum(プラナカン博物館)で開催されている「Amek Gambar: Peranakans and Photography(撮影:プラナカンと写真)」展では、写真黎明期に撮影された珍しい写真を通して、プラナカンコミュニティが世界に紹介したアジアの姿を見ることができます。シンガポールに住むプラナカンの人々を写した古い写真からは、彼らがアジアでもいち早く西洋の服を身につけていたことや、1920年当時すでに性別を越えた服装をする人もいたことなどがわかります。

Peranakan design

写真提供:プラナカン博物館

 

プラナカンのデザインと建築

プラナカンの先祖は、ファッションや衣服の他にも卓越したセンスを発揮しました。今に残るプラナカンの家には、精緻な職人技や複雑なデザインが随所に見られます。カトン地区にあるKatong Antique House(カトン・アンティーク・ハウス、要予約)では、精巧な刺繍が施されたクッション、磁器、壁のタイル装飾、家具など、目を見張るようなデザインの品々を見られます。

カトン地区は、美しいプラナカンの「ショップハウス」でも有名です。ジョー・チャット地区のクーン・セン・ロードには、優美な内装と鮮やかな色合いの外装を特徴とするプラナカンのショップハウス形式の建築が、美しく保存されて立ち並びます。実際に住居として使われているため中は見学できませんが、写真を撮る場所には事欠かないでしょう。静かな地域のため、シンガポールの雑踏から逃れてゆったりと過ごすのにも最適です。

滋味深いニョニャ料理

プラナカン料理、またの名をニョニャ料理は、シンガポールで愛されている味です。「ニョニャ」とは中国系プラナカン女性を敬意を込めて呼ぶ言葉で、料理に関してはプラナカンとニョニャは同じ意味で使われます。

どちらの名前で呼ぶにしても、先祖伝来のスパイスや地元の食材をふんだんに融合させた、他では味わうことができない特別なメニューが揃っています。ニョニャ料理はファストフードではありません。複雑で、きちんと調理するためには数時間から数日かかるものさえあります。

ミシュランガイドは、「ニョニャ料理とは、中華料理とマレー料理とインドネシア料理が混ざり合って誕生した、さまざまな風味や香りやスパイスやハーブなどの胸踊る融合である」と紹介し、シンガポールのプラナカンレストランが7軒掲載されています。

特にプラナカンらしい料理といえば「クエ」でしょう。バラエティ豊かな味が楽しめるカラフルなお菓子です。一般的にココナツミルク、パンダンカスタード、もち米、パームシュガー、バナナの葉などから、この美しいお菓子が作られます。Peranakan Khek(プラナカン・ケーク)とLek Lim Nonya Cake Confectionery(レクリム・ニョニャ・ケーキ・コンフェクショナリー)など有名です。

滞在の間に1品だけニョニャ料理を食べるなら、ラクサがお勧めです。シンガポールのラクサは、ココナツをたっぷり使ったスパイシーなヌードルスープと紹介されますが、いわゆる西洋料理の「スープ」のようなシンプルなものではありません。プラナカン料理を代表するこのメニューのレシピはシェフによって違い、20種類以上の新鮮な食材を使って手作りされるのが一般的です。できあがったラクサは心奪われるほどに美味しく、大胆でエキゾチックな味わいはシンガポールを離れてからも記憶に深く刻みつけられるでしょう。

魅惑的な都市国家、シンガポールを満喫するなら、料理や工芸品などプラナカンの豊かな伝統は欠かせないポイントです。プラナカン文化の美しさを堪能するなら、InterContinental Singaporeこそ、理想的な拠点。歴史地区ブギスストリートに立地し、プラナカン博物館も徒歩圏内のホテルです。ヘリテージ・ウィングの全65の客室とスイートには、1920年代から保存されているプラナカンのショップハウス形式の装飾が施されています。客室やスイート内には華麗な家具や花柄のテキスタイル、木製のよろい戸などを配し、いにしえの時代やこの地区に住んでいたプラナカンの暮らしに思いを馳せることができます。

プラナカン文化をより深く探求するならInterContinental Singaporeのコンシェルジュサービスをご利用ください。スタッフが、おすすめのスポットや、地元で人気のレストランやバー、ご滞在中に開催されるイベントなどの情報をご紹介します。

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