洗練

カクテルの楽園 ― バンコクへようこそ

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今度のご旅行では、カクテルからバンコクの今を感じる時間をお楽しみください。豊かな伝統を守りながら国際的な大都市として発展し続けるバンコクでは、才能あふれるバーテンダーたちが最新のミクソロジーカルチャーからヒントを得てオリジナルのカクテルを次々と生みだしています。どれもがタイのエッセンスを感じさせる、ここでしか味わえないカクテルばかりです。

「たいてい、メインにする新鮮な素材、たとえばパンダンの葉やココナツなどを選んで、それを中心にカクテルを作っていきます」と言うのは、バンコクにあるKu Bar(ク・バー)のミクソロジスト、“コン”ことアヌパス・プレマヌワット氏。「素材を活かすことと、バランスのとれた味にすることの2つを大切にしています」

Ku Barは2018年のアジアのベストバー トップ50にランクインした話題の店。バンコクからはさらに5軒の人気店が選ばれています。どれも洗練されたカクテルや優雅な雰囲気、流行の先端を行くデザインが揃った人気の店ばかり。カクテルファンなら、どの店を訪れようかと迷うこと間違いありません。

歴史ある街の新しいバー

Ku Bar(ク・バー)

ミクソロジストのアヌパス・”コン”・プレマヌワット氏は、ニューヨークの有名店Angel’s Share(エンジェルズ・シェア)で日本人の世界的バーテンダー後閑信吾氏に師事。5年間の修行を経て、2017年2月、ここバンコクの旧市街に、ミニマルなインテリアが美しい全22席の居心地よいバーをオープンしました。「子供のころから旧市街が大好きでした。旧市街には豊かな歴史がありますし、ノスタルジックな雰囲気が好きです」と、プレマヌワット氏。バーがあるのは薄暗い路地を入った先のひと気のなさそうな雑居ビルの3階ですが、無粋な外観にひるんでは損。店内では、もち米を原料とするタイの蒸留酒プエナ チョウナ (「農夫の友人」の意味)や、バナナを原料とするタイ北部のお酒マー ジャドゥアムなどを使った、特別なカクテルを味わうことができます。

469 Phra Sumen Road 3階、+66 2 067 6731、 www.facebook.com/ku.bangkok、午後7時〜深夜0時

カクテルの芸術

Vesper(ヴェスパー)

Vesper bar Bangkok

写真提供:Vesper

映画『007 カジノロワイヤル』でダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドが考案したカクテルの名を冠した、シーロム地区の人気のバー。店内の雰囲気はロンドンのラグジュアリーなバーやモダンアートの美術館を思わせます。「アートブック」と名付けられたドリンクメニューには、エドヴァルド・ムンクの作品からインスピレーションを得た同じタイトルのカクテル「生命のダンス」(トンカ豆とゴマで香り付けしたウォッカ、トウガラシ、ハチミツ、チリオイル、スパイス)、シュルレアリスムの画家トワイヤンをイメージした「メッセージ・フロム・ザ・フォレスト」(ライ麦、ビートルート、カフェライム、ディル、ジンジャービール)、アンディ・ウォーホルの作品をヒントにした「キャンベルのスープ缶」(ロースとコーンで香り付けしたバーボン、シェリー、リンゴ、アーモンド、セロリビター、キューカンバービター)など、数々のオリジナルカクテルが並びます。「キャンベルのスープ缶」はウォーホルの作品をあしらった金属製のマグに入れ、ポップコーンを乗せて提供される凝りようです。バーテンダーの“パーム”ことスパウィット・マッタラッタナー氏は、最近発売された花を原料とするタイのクラフトスピリッツ、Lanna(ラーンナー)を創作したグループの1人。ジャスミン米ともち米を原料としたスピリッツLannaは、Vesperの他、トンローの名店Rabbit Hole(ラビットホール)でも味わえます。

10/15 Soi Convent Road、+66 2 235 2777、www.vesperbar.co、午後5時30分〜午前1時

裏通りの隠れ家バー

J. Boroski Mixology(J ボロスキー・ミクソロジー)

メニューも看板もない、まさに隠れ家バー。トンロー地区の大通りから薄暗い裏通りへ入ると、店の前に佇むフレンドリーなスタッフが店内に案内してくれます。ほの暗い照明と複数のフロアが特徴のバーの生みの親は、バンコクを拠点に「ミクサルタント(カクテルコンサルタント)」として各地にバーやホスピタリティスクールを展開し、世界的に活躍する米国人ジョセフ・ボロスキー氏。ここでは、好みや気分、好きなスピリッツ、希望の素材などをもとに完全オリジナルのカクテルを作り上げてくれます。また、原料となる季節のフルーツやハーブ、植物の根などは、どれも毎日地元の市場から仕入れる新鮮なものばかり。「軽く1杯」では帰れない美味しさです。

16, 125/13 Sukhumvit Soi 55、+66 2 712 6025、www.sipslowly.com/jboroski-1、午後7時〜午前3時30分

ジンが流行中

Iron Balls Gin Parlour(アイアン・ボールズ・ジン・パーラー)

Iron Balls Gin Parlour, Bangkok

写真提供:Iron Balls Gin Parlour

J. Boroski(J ボロスキー)やIronFairies(アイアンフェアリーズ)、The Bookshop(ザ・ブックショップ)、Sing Sing Theater(シング・シング・シアター)など、幻想的な世界観がある個性的なバーを手がけたデザイナーとして、有名になったバンコク在住のオーストラリア人、アシュレー・サットン氏。彼のデザインスタイルを言葉で表現するなら、『不思議の国のアリス』とM.C.エッシャーの世界をミックスしてSFとスチームパンクで味付けしたもの。サットン氏は2015年にスピリッツの製造にも手を広げ、タイのさまざまなスパイスを取り入れてオリジナルのジン「Iron Balls(アイアン・ボールズ)」を生みだしました。パイナップルとココナツを原料とした独特の味わいが特徴のジンです。アイアン・ボールズの蒸留所とその名を冠したバーはエカマイ地区にありますが、サットン氏は2018年初旬にIron Balls Gin Parlour(アイアン・ボールズ・ジン・パーラー)をプロンポン地区に華やかにオープン。ここではミクソロジストのカーソン・クィン氏が作る「ベールフルーツサワー」などアイアンボールを中心にしたカクテルを楽しめます。

Sukhumvit 45(路地)、+66 2 662 4478、www.facebook.com/ironballsginparlour、午後7時〜午前2時

チャイナタウンの意外な名店

Teens of Thailand(テイーンズ・オブ・タイランド)

Teens of Thailand bar, Bangkok

Photo Credit: Teens of Thailand

バンコク初のジンを主役にしたバーとして2015年にチャイナタウンの一角にオープンし、ジン人気の先駆けとなった名店。その後、台湾出身のバーテンダーチーム、ハーマン・ウー氏とソーソー・チェン氏によるJust A Drink Maybe(ジャスト・ア・ドリンク・メイビー)がトンロー地区にオープンし、年に1度のバンコク・ジンフェストがスタートするなど、ジンの人気は拡大し続けています。黒板に書かれた日替わりメニューは、ミクソロジストのニクス・アヌマン氏が地元の素材を使って考案した楽しいものばかり。甘く香り高いタイのアイスティーを使った爽やかな「タイティー・ジントニック」はぜひ試したい一杯です。アヌマン氏は同店に続いてすぐ近くにも居心地の良いバー、Asia Today(アジア・トゥデイ)をオープン。タイの天然ハチミツを使ったカクテルをビーズワックス製のマグで提供したり、壁に「This bar is better than Teens of Thailand(このバーはティーンズ オブ タイランドより良い)」と綴られたネオンサインが光っていたりなど、ユーモアあふれるバーです。

76 Soi Nana、+66 81 443 3784、www.facebook.com/teensofthailand、午後7時〜深夜0時

バンコクのカクテルシーンを楽しむなら、InterContinental Bangkokのクラブインターコンチネンタルのご予約がお勧めです。とっておきのバーなど現地の情報はクラブインターコンチネンタル専属スタッフにお尋ねください。また、専用のクラブインターコンチネンタル ラウンジでのアフタヌーンティーやイブニングカクテル&カナッペの無料サービスなど、さまざまな特別サービスや特典をお楽しみいただけます。

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